いつも CLOMO をご利用いただきありがとうございます。
カスタマーサクセス担当の宮﨑と申します。
今回は、「デバイスの紛失時の対応」時に利用する CLOMO MDM のコマンドについて解説しています。ゴールデンウィーク休暇前に、万が一に備えてデバイス紛失時の対応策を知っておくことは重要です。ぜひご一読ください!
目次
紛失時対応コマンドの特徴を解説!
CLOMO MDM には、デバイスの紛失時に有効なコマンドが複数あります。
それぞれのコマンドにはどのような違いがあるのかをご紹介します。
「紛失モードに設定」
「紛失モード」に設定することで、デバイスを強力にロックして利用を禁止させることができます。また、デバイスがネットワークに繋がっていればその位置情報を強制的に取得したり、誰かが拾ってくれたとき用に、ロック画面に電話番号やメッセージを表示させることができます。
さらに、「紛失モードに設定」コマンドには有効期限がありません。
紛失した際にデバイスがオフラインであっても、1度「紛失モードに設定」コマンドを実行すれば、デバイスが後でオンラインになった場合には自動的に紛失モードに設定されます。
紛失モードの設定方法については「6.3. デバイスの紛失に備える」も合わせてご参照ください。また、2023.05.23 「デバイス紛失対策で知っておきたいよくあるご質問」 では、紛失対応に関する Q&A をご紹介しています。ぜひ、あわせてご一読ください。
iOS デバイスの場合、紛失モードに設定するにはデバイスが監視対象モードであることが必須条件となっていますのでご注意ください。
「デバイスを初期化」
デバイスを紛失した際、「デバイスを初期化」するケースもあります。
「デバイスを初期化」コマンドは、デバイスを完全に初期化し、初期化後は該当デバイスが MDM 管理下から外れるため、実行には十分な注意が必要です。
また、通常 CLOMO から実行する MDM コマンドには「7日間」という有効期限が定められていますが、「紛失モードに設定」コマンドの後に「デバイスを初期化」コマンドを続けて実行することで、紛失モードと同じく有効期限がなくなります。
つまり、コマンドを実行した時点ではデバイスがオフラインであったとしても、実行待ちの状態でコマンドが残り続け、次にデバイスがオンラインになったタイミングで初期化が行われます。
ADE デバイスの場合はデバイスを初期化しても、アクティベーション時に強制的に CLOMO MDM がインストールされるため、MDM 管理下から外すことはできず、一般利用することができない状態となります。
「デバイスをロック」
デバイスが紛失した際、「デバイスをロック」コマンドの利用を検討される方もいらっしゃるかと思います。
このコマンドは、紛失モード設定とは異なり、電源ボタンなどを押した時のスリープ状態へとデバイスの状態を変更させるものです。そのため、紛失対策として第三者が解除や操作できないようにするには、事前にパスコードの設定が必要であり、またデバイスを強制ロックするような機能ではありませんのでご注意ください。
※ iOS デバイスでは仕様上、指定したルール(8文字以上、アルファベット必須など)を構成プロファイルにて設定することができますが、パスワードの文字列そのものをデバイス側に指定できません。そのため、デバイス上での操作にて、パスコードの文字列の設定が必要です。
デバイス紛失時のおすすめ対応方法
デバイスの利用者からデバイスの紛失連絡があった際のおすすめの対応方法をご紹介します。実際に CLOMO MDM をご利用いただいているお客様がどのような対策を行っているのか、運用事例もご紹介します!
デバイスの紛失が発生した場合はすぐに「紛失モード」に設定
CLOMO では、デバイスの紛失が報告された場合、できるだけ早く「紛失モード」に設定することをおすすめしています。
紛失モードに設定することで、第三者がデバイスを操作できなくなり、大切なデバイスを守ることができます。また、位置情報を取得してデバイスを追跡することもできますので、ぜひ紛失モードの利用をご検討ください。
デバイスの紛失報告をできるだけ早くおこなうために役立つサービス
「原則、デバイス紛失後は直ちに報告するよう促しているが、デバイスの利用者からの紛失の報告が遅れるため、その後の紛失時の対応にも遅れが生じてしまう」というお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか?
デバイスを紛失してしまった際の対応として「紛失モード」に設定するためにも、まずデバイスの所有者からできるだけ早く報告を受ける必要があります。
Google Form を使った紛失報告
そこで、デバイスの紛失報告を速やかに受け取る方法として、Google Form を活用する方法をご紹介します。
お客様の運用事例のご紹介となりますが、実際に Google Form を活用して、デバイスの紛失が発生した際に利用者がすぐに紛失を報告できるようにされているケースがあります。Google Form から報告があれば、担当者が迅速に「紛失モード」に設定する流れとなり、この運用では、あらかじめ「紛失時用」の Google Form を全社員に周知しておくことで、迅速な紛失報告を促進しています。担当者もフォームの通知を受け、すぐに対応することができています。
△紛失時の報告フォームの例
リモートオペレーションサービス(24/365)のご紹介
リモートオペレーションサービス(24/365)は、休日や深夜など自社のデバイス担当者と連絡が取れない時間帯にデバイスの紛失や盗難が起こった場合でも、代行でリモート対応を実施できるオプションサービスです。
可能な限り早くデバイス紛失対策を行うためにも、ぜひご利用をご検討いただけますと幸いです。詳細は「リモートオペレーションサービス(24/365)とは」「CLOMO管理者様への 支援サービス一覧」もご参照ください。
お知らせ
CLOMO サポートサイトでは、セットアップの流れを図で確認できるナレッジページがあるのをご存知でしょうか?
一連の流れを図で確認することができ、セットアップパターンも図内で分岐して表示されているためご利用状況に応じた手順を確認することができます。
以下のページからアクセスできますので、ぜひご活用ください!
今回のコラムでは、デバイスの紛失時に役立つコマンドの解説、及び迅速な紛失対応を行うためにおすすめの対応方法、役立つサービスについてご紹介いたしました。
万が一のデバイスの紛失に備えて、適切かつ迅速な紛失対応を行えるようにしましょう!
貴社のデバイス運用において、本情報がお役に立てれば幸いです。
株式会社アイキューブドシステムズ CLOMO お役立ち情報コラム担当
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