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デバイスで使用する Wi-Fi や VPNMicrosoft Exchange、Google アカウントを指定したい場合は「サービス接続設定プロファイル」を使用します。Wi-Fi や VPN、Microsoft Exchange、Google アカウントの設定を登録し、デバイスにインストールすることで、デバイスが設定したサービス構成に自動的に接続します。

目次

サービス構成設定を設定する

VPN などのサービス設定を、テンプレートとして構成することができる機能です。作成したサービス構成設定は、サービス接続設定プロファイルに設定できます。

サービス構成設定

Wi-FiWi-Fi 関連の設定をおこないます。作成したサービス構成設定は、サービス接続設定構成プロファイル/サービスアカウントで利用できます。
VPNVPN 関連の設定をおこないます。作成したサービス構成設定は、サービス接続設定構成プロファイル/サービスアカウントで利用できます。
Microsoft ExchangeMicrosoft Exchange 関連の設定をおこないます。作成したサービス構成設定は、サービス接続設定構成プロファイル/サービスアカウントで利用できます。
プロキシサーバープロキシサーバー関連の設定をおこないます。作成したサービス構成設定は、Wi-Fi / VPN / Microsoft Exchange のサービス設定構成、またはサービスアカウントで利用できます。
Google アカウントGoogle アカウントのサービス構成設定をおこないます。作成したサービス構成設定は、サービス接続設定構成プロファイル/サービスアカウントで利用できます。

Wi-Fi

手順:Wi-Fi サービス構成の設定をおこなう

1. 「サービス構成設定」の「Wi-Fi」から、「新規 Wi-Fi 構成設定を作成」を選択します。

2. 各項目を設定後、「追加」を選択し設定を登録します。

基本設定

サービス構成設定名作成するサービス構成設定の名前を設定します。設定は必須です。
種別作成するサービス構成設定の種別を表示します。

Wi-Fi設定

SSID接続するワイヤレスネットワークの識別子を入力します。設定は必須です。
非公開ネットワーク対象ネットワークが公開されていないもの、またはブロードキャスト(Wi-Fi)でない場合はチェックを付けます。
自動接続設定したネットワークに自動接続する場合はチェックを付けます。
キャプティブネットワーク検出を無効にするキャプティブ・ネットワーク・アシスタントを表示しない場合はチェックを付けます。
関連付けを回避するための MAC ランダム化を無効にするチェックをつけると、関連付いている Wi-Fi ネットワークの MAC アドレスのランダム化を無効にします。
プロキシ設定ネットワークで使用されるプロキシを設定します。
「自動」の場合はプロキシサーバーの URL を入力します。
「サービス構成設定」の場合はサービス構成設定を選択してください。
セキュリティの種類接続時に使用するワイヤレスネットワーク暗号化の種類を設定します。選択したセキュリティの種類によってはパスワード入力が必要です。
ネットワークのタイプレガシーまたは Passpoint として表示されるようにネットワークを構成します。
高速レーンの QoS マーキング高速レーンのデータに対して、QoS マーキング(重要なデータを優先的に処理する仕組み)を制限するかを設定します。

※ セキュリティの種類で選択した内容によっては、「受け入れた EAP の種類」や「信頼できる証明書」を選択する必要があります。
当該箇所では、ご利用の Wi-Fi のセキュリティプロトコルと併せ、証明書による認証が必要な場合は証明書を選択してください。
選択内容がご不明な場合は、利用中のネットワーク担当者にご確認ください。

なお、選択項目は Apple Configurator で設定可能な項目に準拠しています。
AppleデバイスのダイナミックWEP、WPAエンタープライズ、WPA2エンタープライズのMDM設定 」(Apple 社サイト)

登録後は、サービス接続設定プロファイル(iOS)を作成してください。サービス構成設定のみでは、デバイスに Wi-Fi 設定を配布できません。

VPN

手順:VPN サービス構成の設定をおこなう

1. 「サービス構成設定」の「VPN」から、「新規 VPN 構成設定を作成」を選択します。

2. 各項目を設定後、「追加」を選択し設定を登録します。

基本設定

サービス構成設定名作成するサービス構成設定の名前を入力します。設定は必須です。
種別作成するサービス構成設定の種別を表示します。設定変更はできません。

VPN 設定

接続名デバイス上に表示する接続の名前を入力します。設定は必須です。
接続のタイプこのポリシーで有効にする接続のタイプを選択します。
サーバーサーバーのホスト名、または IP アドレスを入力します。設定は必須です。
利用するユーザーアカウント利用するアカウントを選択します。「固定」を選択した場合、接続を認証するためのユーザーアカウントを入力してください。設定は必須です。
ユーザー認証認証タイプを選択します。「パスワード」の場合は、設定したいパスワードを入力します。
接続のタイプで「カスタムSSL」を選択した場合、p12形式の「独自証明書」の選択が可能です。
共有シークレット接続するための共有シークレットを入力します。
すべてのトラフィックを送信すべてのネットワークトラフィックを VPN 接続経由で送信する場合はチェックを付けます。
プロキシ設定この VPN 接続で使用されるプロキシを設定します。

登録後は、サービス接続設定プロファイル(iOS)を作成してください。サービス構成設定のみでは、デバイスに VPN 設定を配布できません。

Microsoft Exchange

手順:Microsoft Exchange サービス構成(種別が iOS)の設定をおこなう

1. 「サービス構成設定」の「Microsoft Exchange」から、「新規 Microsoft Exchange 構成設定を作成」を選択します。

2. 各項目を設定後、「追加」を選択し設定を登録します。

基本設定

サービス構成設定名作成するサービス構成設定の名前を入力します。設定は必須です。
種別作成するサービス構成設定の種別を表示します。
Exchange ActiveSync (EAS)チェックを外すことはできません。

Exchange ActiveSync 設定

アカウント名アカウント名を入力します。
Microsort Exchange サーバーアドレスMicrosoft Exchange サーバーアドレスを入力します。設定は必須です。
SSL 接続SSL 接続を有効にする場合はチェックを付けます。
利用するユーザーアカウント利用するアカウントを選択します。「固定」を選択した場合、接続を認証するためのユーザーアカウントを入力してください。
ドメイン利用するドメインを入力します。
ユーザー名接続を認証するためのユーザーアカウントを入力します。
メールアドレス利用するメールアドレスを入力します。
認証にOAuthを使用認証に OAuth を使用する場合はチェックを付けます。
OAuthサインインURL利用する OAuth サインイン URL を入力します。
OAuthトークンリクエスト利用する OAuth トークンリクエストを入力します。
パスワード接続認証用のパスワードを入力します。
過去のメールを同期(日数)同期を実行する日数を設定します。
電子証明書の添付電子証明書を添付するかしないか選択します。
認証資格情報を発行する認証局認証資格情報を発行する認証局を選択します。
メッセージの移動を許可メッセージの移動を許可する場合はチェックを付けます。
最近使ったアドレスの同期を許可最近使ったアドレスの同期を許可する場合はチェックを付けます。
”メール”でのみ許可メールでのみ許可する場合はチェックを付けます。

登録後は、サービス接続設定プロファイル(iOS)を作成してください。サービス構成設定のみでは、デバイスに Microsoft Exchange 設定を配布できません。

プロキシサーバー

手順:プロキシサーバー構成の設定をおこなう

1. 「サービス構成設定」の「プロキシサーバー」から、「新規 プロキシサーバー 構成設定を作成」を選択します。

2. 各項目を設定後、「追加」を選択し設定を登録します。

基本設定

サービス構成設定名作成するサービス構成設定の名前を入力します。設定は必須です。
種別種別を表示します。設定変更はできません。

プロキシサーバー設定

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレスプロキシサーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。設定は必須です。
ポート番号ポート番号を入力します。設定は必須です。
利用するユーザーアカウント利用するアカウントを選択します。「固定」を選択した場合、接続を認証するためのユーザーアカウントを入力してください。

Google アカウント

手順: Google アカウントのサービス構成設定をおこなう

1. 「サービス構成設定」の「Google アカウント」から、「新規 Google アカウント構成設定を作成」を選択します。

2. 各項目を設定後、「追加」を選択し設定を登録します。

基本設定

サービス構成設定名作成するサービス構成設定の名前を入力します。設定は必須です。
種別作成するサービス構成設定の種別を表示します。

Google アカウント設定

利用するユーザーアカウント利用するアカウントを選択します。「固定」を選択した場合、接続を認証するためのユーザーアカウントを入力してください。
アカウント表示名アカウントの表示名を入力します。
アカウント名アカウントを利用するユーザーのフルネームを入力します。
メールアドレスアカウントの Google メールアドレスを入力します。
通信サービスルール利用するアカウントから連絡先と通話するときに使用するデフォルト App を追加します。

登録後は、サービス接続設定プロファイル(iOS)を作成してください。サービス構成設定のみでは、デバイスに Google アカウント設定を配布できません。

サービスアカウントについて

サービス構成設定で作成したテンプレートは、サービス接続設定構成プロファイルに含めてデバイスに配布する以外に、Users/Org 画面から各ユーザーのサービスアカウントで個別に設定できます。

※ Microsoft Exchange を例に説明しています。

1. 「サービスアカウント」を展開し、サービスアカウントを追加・編集できます。

2. 2. Microsoft Exchange に必要な情報を入力します。

3. 「保存」を選択し、入力した内容でサービスアカウントを登録します。

※「Wi-Fi」「VPN」「プロキシサーバー」「Google アカウント」も同様の操作でサービスアカウントの登録ができます。
※サービス種別が Microsoft Exchange で Microsoft 365 をご利用の場合は「OAuthサインインURL」「OAuthトークンリクエストURL」は空欄で問題ありません。Microsoft 365 をご利用でない場合は、Exchange サーバの担当者に確認してください。

サービス接続設定プロファイル

手順:作成したサービス構成設定を設定する

新規構成プロファイルの作成で、「サービス接続設定プロファイル」を選択した場合、サービス構成設定にて作成した設定を利用して、構成プロファイルを作成できます。サービス構成設定は、複数登録ができます。

1. サービス構成設定で作成した Wi-Fi / VPN / Microsoft Exchange / Google アカウント構成設定を設定します。

2. 「追加」ボタンを選択し、入力した内容で構成プロファイルを登録します。

アプリごとの VPN 接続について

VPN サービス構成は、接続設定プロファイルの「VPN 設定」項目から、アプリごとの VPN 接続設定をおこなうことができます。
設定手順については「制限設定を作成する」をご確認ください。

デバイス画面表示

1. MAC アドレスランダム化を無効にしたプロファイルを適用すると以下のように変更不可になります。