いつも CLOMO をご利用いただきありがとうございます。
カスタマーサクセス担当の宮﨑と申します。
今回のコラムでは、iOS デバイスを管理するために必要な「MDM プッシュ通知用証明書の年次更新」に関するよくあるトラブルの解決方法をご紹介します。
年に一度対応が必要な年次更新を安心して行えるように、トラブルを事前に把握しておきましょう。
また、この度 MDM プッシュ通知用証明書の年次更新作業の操作動画をサポートサイトに公開しましたので、ぜひ合わせてご活用ください!
年次更新時のよくあるご質問については「 【iOS】年次更新作業時の FAQ 」もご確認ください。
目次
- トラブル1:年次更新に利用する Apple ID が使えない
- トラブル2:APCP にCSRファイルがアップロードできない
- トラブル3:CLOMO PANEL に証明書がアップロードできない
- お知らせ
トラブル1:年次更新に利用する Apple ID が使えない
MDM プッシュ通知用証明書の年次更新をする際は、前回プッシュ通知用証明書を取得するときに使用した Apple ID が必要です。
ここでは、年次更新を行おうとしたけれども、「Apple Push Certificates Portal (以下 APCP)のログインに利用する Apple ID やパスワードが分からなくなってしまった」また「SMS 認証用の SIM を解約してしまいログインできなくなってしまった」などのトラブルが発生した場合の対処方法をご紹介します。
解決方法:年次更新に利用する Apple ID を変更する
Apple 社に依頼することで、プッシュ通知用証明書を別の Apple ID に引き継ぐことができます。別の Apple ID へプッシュ通知用証明書の引き継ぎをご希望される場合は、Apple 社にご相談ください。
詳細な手続きについては、「【iOS】別の Apple ID を使って MDM プッシュ通知用証明書の年次更新作業をおこなう方法」をご確認ください。
引き継ぎ後の Apple ID を用いて、現在利用中のプッシュ通知用証明書の年次更新を行うことができれば、MDM 構成プロファイルの再インストール作業は不要となりますのでご安心ください。
また、Apple 社にご相談後は、以下のようなメールが届きますので、CLOMO PANEL の Settings 画面の「システム構成情報」に記載されている必要情報と引き継ぎ後の情報をお伝えください。
▽ (参考)Settings 画面
管理対象 Apple ID から通常の Apple ID への付け替えを実施した場合、Apple 社から会社宛に在籍確認の入電があります。
トラブル2:APCP に CSRファイルがアップロードできない
ここでは、MDM プッシュ通知用証明書の年次更新作業時に APCP 上で表示されてしまうエラーについてご紹介します。
「Invalid Certificate Signing Request」エラー
本エラーは CLOMO でダウンロードした CSR ファイルを APCP にアップロードした際に表示される場合があります。
このエラーの原因は APCP 側で一時的な認証エラーが発生している場合が考えられます。
この場合の解決方法としては以下の方法をお試しください。
1. CSR ファイルの拡張子を .csr から .txt に変更して再度アップロードし直す
2. 時間を空けて CSR ファイルをアップロードする
「Invalid Characters Present in Notes」エラー
CSR ファイルをアップロードする際に記入する Notes に、無効な文字が含まれていた場合に表示されます。
この場合の解決方法として、Notes に有効文字(半角英数字)のみ記入して CSR ファイルの再アップロードをしてください。
トラブル3:CLOMO PANEL に証明書のアップロードができない
APCPで作成した証明書を CLOMO PANEL でアップロードする時に発生するエラーメッセージと解決方法をご紹介します。
「入力エラー:証明書が正しくありません」の解決方
本エラーは「APCPで証明書を作成する際に使用したCSRファイルが間違っていた」など、アップロードした証明書が正しくない場合に表示されます。
この場合の解決方法は、一旦、作成したファイル(CSR ファイル、証明書ファイル)をすべて削除し、「CSR ファイルを作成する」の手順から改めて作業をおこなってください。
年次更新に利用した CSR ファイルを記録として残しておきたい場合は、次の年次更新時にわかりやすいようにフォルダにまとめておくことを推奨します。
「前回とサブジェクトが異なります」の解決方法
アップロードした証明書が、現在 CLOMO PANEL で利用している証明書と一致していない場合に表示されます。
この場合の解決方法として、APCP で発行済の証明書情報を確認し、改めて更新対象となる証明書を確認のうえ、再度最初から年次更新作業を実施してください。
このまま「OK」とすると、MDM プッシュ通知用証明書の年次更新作業が正しく完了せず、MDM 管理下に登録済みのデバイスと疎通が取れなくなりますのでお気をつけください。
お知らせ
サポートサイトに文字サイズ変更機能が実装されました!
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2月からお客様のご要望にお応えして、サポートサイト内に文字サイズ変更機能が実装されました!
各ページ、検索バー右下に文字サイズ変更ボタンが表示されておりますので、任意の文字サイズを選択ください。
変更した文字サイズは、サポートサイト内の別リンクへアクセスした場合でも文字サイズが維持されます。※
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※ 印刷用ページを表示した場合でも変更した文字サイズが維持されます。
今回のコラムでは、iOS デバイスの管理に必要な年次更新作業時によくあるトラブルについてご紹介いたしました。よくあるトラブルを押さえておくことで、年に一度の重要な作業を安心して行うことができます。安定したデバイス管理を行うためにも、年次更新作業は一年に一度必ず対応をお願いいたします!
貴社のデバイス運用においても、本情報がお役に立てれば幸いです。
株式会社アイキューブドシステムズ CLOMO お役立ち情報コラム担当
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