MDM Agent for iOS を利用することで、自動で位置情報の取得や、Jailbreak の検知、自社のポータルサイトやイントラネットなどいつも使うサイトを設定できます。そのためには、「MDM for iOS 設定」プロファイルが必要になります。

また、位置情報の自動取得は、取得する時間を定期的な時間間隔に設定して自動取得する方法と、取得する時間を任意の時刻に設定して自動取得する方法の2つがあります。併せて、位置情報を取得するためには、デバイスの設定も必要となります。以下の内容をご確認いただき、必要な設定をおこなってください。

目次

• 位置情報取得時の iOS のデバイス設定
• 位置情報取得時の挙動について
• 定期的に位置情報を取得する
• 任意の時間にのみ位置情報を取得する
• Jailbreak の検知を設定する

位置情報取得時の iOS のデバイス設定

MDM Agent for iOS を利用して位置情報を CLOMO PANEL に取得する場合、iOS デバイス本体の設定において、以下が有効になっていることを確認してください。

通知

1. デバイスの「設定」画面から「CLOMO MDM」を選択し、「通知」を選択します。

2. 「通知を許可」が有効、通知のスタイルが「バナー」「ダイアログ」のいずれかであることを確認します。

位置情報サービス

1.　デバイスの「設定」画面から「プライバシー」を選択し、「位置情報サービス」を選択します。

2. 位置情報サービス内の CLOMO MDM が「常に許可」もしくは「このAppの使用中のみ許可」であることを確認します。

※ 位置情報の定期取得やコマンドでの取得をおこなわれる場合に正しく取得できない場合がありますので、CLOMO では「常に許可」に設定することをおすすめしています。

App のバックグラウンド更新

1. デバイスの「設定」画面から「一般」を選択し、「Appのバックグランド更新」を選択します。

2. 「Appのバックグラウンド更新」が有効で、CLOMO MDM も「有効」であることを確認します。

位置情報取得時の挙動について

CLOMO MDM で iOS デバイスの位置情報を把握する手段は以下の通りになります。

なお、送信する位置情報は、iOS がデバイス内に蓄積している複数の位置情報の中から「コマンドを受け取った時点に最も近い位置情報」です。該当デバイスの位置情報が更新されない場合、デバイスは前回取得した位置から移動していません。

※Devices 画面の該当するデバイスの「アプリケーション」欄に「CLOMO MDM」が表示されていることで、位置情報の取得が可能になります。表示されていない場合は、「インストールされているアプリケーション情報を取得」コマンドを実行し、「CLOMO MDM」を表示させるようにしてください。

コマンドでの位置情報の取得

管理者が CLOMO PANEL より「位置情報の取得」コマンドを実行し、コマンドが到着した時点で、MDM Agent for iOS が CLOMO PANEL へ位置情報を送信します。

デバイス設定	App バックグラウンド更新		無効	有効
アプリ状態	アプリ起動中	フォアグラウンド	サイレント取得
	マルチタスク	バックグランド	アプリ起動で取得	サイレント取得
		タスク終了	取得できない
	アプリ未起動		取得できない

定期的・任意の時刻に位置情報を取得

管理者が「MDM for iOS 設定」にて指定したタイミングで、 MDM Agent for iOS が CLOMO PANEL へ位置情報を送信します。

デバイス設定	App のバックグラウンド更新		無効	有効
アプリ状態	アプリ起動中	フォアグラウング	送信可能
	マルチタスク	バックグラウンド	送信不可	送信可能
		タスク終了	送信不可
	アプリ未起動		送信不可

※ 頻繁に位置情報を送信するには定期的なアプリケーションの起動が必要です。
※ 「MDM for iOS 設定」を配布した後に、一度も起動していない場合、その設定が有効になりません。

定期的に位置情報を取得する場合の設定

MDM for iOS 設定プロファイルを登録し、デバイスにインストールすることで、位置情報の定期時刻での取得がおこなえます。

1. CLOMO PANELの「Settings」を選択します。

2. 「Mobile Devices Management」の「iOS/macOS」から「MDM Agent for iOS 設定」を選択します。

3. 「新規 MDM Agent for iOS 設定プロファイル」を選択します。

4. 各項目の設定をおこないます。

5. 「位置情報の通知設定」を「構成する」にチェックを入れ、「定期的に取得する」を選択します。
　 開始時間と終了時間、取得間隔を設定します。

6. 「チェックイン設定」を「構成する」にチェックを入れると、位置情報共有機能（チェックイン機能）の利用が可能となります。

7. 「追加」を選択します。

任意の時間にのみ位置情報を取得する場合の設定

MDM for iOS 設定プロファイルを登録し、デバイスにインストールすることで、位置情報の任意時刻での取得がおこなえます。

1. CLOMO PANELの「Settings」を選択します。

2. 「Mobile Devices Management」の「iOS/macOS」から「MDM Agent for iOS 設定」を選択します。

3. 「新規 MDM Agent for iOS 設定プロファイル」を選択します。

4. 各項目の設定をおこないます。

5. 「位置情報の通知設定」を「構成する」にチェックを入れ、「任意時刻に取得する」を選択します。
　 取得したい任意の時間を選択します。

6. 「チェックイン設定」を「構成する」にチェックを入れると、位置情報共有機能（チェックイン機能）の利用が可能となります。

7. 「追加」を選択します。

Jailbreak を検知した場合に管理者へアラートを送信する場合の設定

CLOMO PANEL の Settings 画面にて、デバイスが jailbreak の状態になったことを検知して、アラートのメール送信を管理者におこなうよう設定ができます。

1. CLOMO PANEL の「Mobile Device Management」から「iOS/macOS - 基本設定」を選択します。

2. 各項目の設定をおこないます。「Jailbreak」項目の「送信する」にチェックをつけます。

3. 「保存」を選択すると、設定が完了します。