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本章では、Android デバイスに適用ができるプロファイルについてご紹介します。
プロファイルには種類があり、目的に応じてプロファイルを使い分けます。

例えば、デバイスの位置情報を定期取得したり、制限をかけたい場合は「管理プロファイル」、デバイスを指定の Wi-Fi に自動接続させたい場合は「サービス接続設定プロファイル」を利用します。
プロファイルの作成例については「こちら」をご確認ください。

各種プロファイルの作成数に上限は設けていませんが、プロファイルを多数登録した場合、Settings 画面の画面遷移に遅れが生じる場合があります。

作成方法については、各プロファイルのページをご確認ください。

目次

Android

管理プロファイル

「パスワード設定」「位置情報の通知設定」「ユーザー制御」など、デバイスに制限を設定したい場合は「管理プロファイル」を使用します。
デバイスにプロファイルをインストールすることで、制限した設定がデバイスに反映され、ユーザーは特定の機能のみを利用できます。

アプリ制限プロファイル

特定のアプリの利用を制限したい場合は「アプリ制限プロファイル」を使用します。
Android Enterprise を利用して管理しているデバイスでは、プロファイルをインストールすることで、デバイス上から指定したアプリが非表示になります。
レガシーモードのデバイスでは、指定したアプリケーションが削除されるまで、削除を促す画面を強制表示します。

ジオフェンス設定プロファイル

デバイスの指定範囲外で利用を制限したい場合は「ジオフェンス設定プロファイル」を使用します。
プロファイルをインストールすることで、デバイスが事前に指定しておいた範囲から外れた場合に、デバイスがロックされます。

※ Android Enterprise をご利用ではない場合、プロファイルは作成できますが適用されません。

ロックタスクプロファイル

指定したアプリケーションを画面に固定したい場合は「ロックタスクプロファイル」を使用します。
デバイスにプロファイルをインストールすることで、指定したアプリを起動したときに画面を固定して、ほかのアプリケーションを利用できないようにします。

※ ロックタスクプロファイルは、MDM Agent for Android ver.2.9.0 以上、Android 6.0 以上のデバイスで利用できます。

専用端末プロファイル

Dedicated モードの専用端末機能を利用するためには「専用端末プロファイル」を使用します。
プロファイルをインストールすることで、デバイスで指定したアプリケーションのみを起動可能にすることができます。

アプリ権限設定プロファイル

アプリの権限を設定したい場合は「アプリ権限設定プロファイル」を使用します。
デバイスにプロファイルをインストールすることで、アプリに設定した権限が反映されます。

※ MDM Agent for Android ver.2.3.0 以上のみ、ご利用いただけます。
※ Android Enterprise をご利用ではない場合、プロファイルは作成できますが適用されません。

アプリ管理設定プロファイル

アプリの機能を制限したい場合は「アプリ管理設定プロファイル」を使用します。
デバイスにプロファイルをインストールすることで、アプリに設定した制限が反映され、ユーザーが機能を利用しないように制限できます。

「アプリ管理設定プロファイル」のインストールコマンドは廃止となりますので、「アプリ構成ポリシー」をご利用ください。
アプリ構成ポリシーへの移行手順は「既存の設定からアプリ構成ポリシーに移行する」をご参照ください。

※ MDM Agent for Android ver.2.3.0 以上のみ、ご利用いただけます。
※ Android Enterprise をご利用ではない場合、プロファイルは作成できますが適用されません。

サービス接続設定プロファイル

デバイスで利用する Wi-Fi を指定したい場合は「サービス接続設定プロファイル」を使用します。
デバイスにプロファイルをインストールすることで、指定した Wi-Fi 構成設定に自動的に接続します。

独自証明書プロファイル

 VPN やアプリの認証に利用するための独自証明書を配布したい場合、「独自証明書プロファイル」を使用します。
使用するには、独自証明書のサービス設定から独自証明書をアップロードし、独自証明書プロファイルを作成します。

その他のプロファイル

過去の Android OS や 過去の MDM Agent for Android で使用されていたプロファイルについて説明しています。
上記ページに記載されているプロファイルにつきましては、今後は基本的に改修をおこないません。

プロファイルの複製

複製可能なプロファイルは以下となります。

  • 管理プロファイル
  • アプリ制限プロファイル
  • ロックタスクプロファイル
  • 専用端末プロファイル
  • アプリ管理設定プロファイル
  • サービス接続設定プロファイル
  • 独自証明書プロファイル
  • 証明書プロファイル

※:Applications 画面に同アプリが複数バージョン登録されている場合、複製時には最新のアプリバージョン内容が管理設定に表示されます。

手順:作成したプロファイルを複製する

1. CLOMO PANEL の Settings 画面を開き、「Mobile Device Management」から「Android」を選択します。

2. 複製したいプロファイルの種類を選択後、複製したいプロファイルを選択します。

3. 「複製」を選択します。

4. 選択後に遷移したページの「追加」を選択すると、複製が完了します。

※ 複製したプロファイルのプロファイル名には、複製時の日時が追加されます。
※ プロファイル名が重複している場合、プロファイルの保存ができません。

各種プロファイルの注意点

プロファイル名注意点
管理プロファイルAndroid 4系以上、かつ MDM Agent for Android ver.2.5.0以上をインストールしているデバイスでご利用になれます。
アプリ権限設定プロファイルMDM Agent for Android ver.2.3.0以上を利用している Android Enterprise 登録デバイスのみ実行できます。
アプリ管理設定プロファイルアプリ構成ポリシーを利用してプロファイルを適用した後、デバイスの電源がオフの状態でも Google 側に情報が登録されたタイミングで適用されます。
VPN 設定プロファイルAndroid 2.x 系の OS のみが対象となります。
VPN 接続において VPN L2TP / IPsec、VPN L2TP / IPsec CRT のみ接続できます。VPN L2TP / IPsec PSK は、VPN 設定プロファイルの配布はおこなえますが、接続はできない不具合が確認されています。
また、VPN 設定プロファイルにて証明書を発行する場合は、証明書の失効に注意してください。
アプリ設定プロファイルMDM Agent for Android ver.2.3.0未満を利用している Android Enterprise 登録デバイスのみ実行できます。

各種プロファイルのインストールと削除

手順:プロファイルをインストールする

作成したプロファイルをデバイスに個別適用する方法は以下となります。
CLOMO PANEL 管理下に登録された全ての Android デバイスや、特定の組織に属したデバイスに適用させる場合の方法については
自動適用プロファイルを設定する」をご確認ください。

1. プロファイルをインストールしたいデバイスを選択します。

2. 「コマンドを選択してください」から「(任意の)プロファイルをインストール」を選択します。

3. インストールするプロファイルをリストから選択し、「実行」を選択します。

手順:インストールされているプロファイルを削除する

1. プロファイルを削除したいデバイスを選択します。

2. 「コマンドを選択してください」から「(任意の)プロファイルを削除」を選択します。

3. 削除するプロファイルをリストから選択し、「実行」を選択します。

各種プロファイルの適用について

プロファイルの適用優先順位

各種プロファイルの適用優先順位は、以下の順位で適用されます。

1. 個別デバイスを選択して適用されたプロファイル
2. 組織別自動適用プロファイル
3. 全体への自動適用プロファイル

※適用優先順位が発生するのは、複数適用に対応していないプロファイルのみです。

プロファイルの自動適用を実行後、7日以内にデバイスから応答がなかった場合、自動適用は実施されません。再度、自動適用の実行をおこなってください。

自動適用、複数適用に対応しているプロファイル一覧

プロファイル名自動適用複数適用
サービス接続設定プロファイル
Android Enterprise 初期設定プロファイル×
管理プロファイル×
アプリ制限プロファイル×
ジオフェンス設定プロファイル
ロックタスクプロファイル×
専用端末プロファイル×
アプリ権限設定プロファイル
アプリ管理設定プロファイル
独自証明書プロファイル×
証明書プロファイル
デバイス設定プロファイル×
DeviceOwner 設定プロファイル×
VPN 設定プロファイル
アプリ設定プロファイル※1

※1 同一アプリケーションに対しての複数適用はできません。