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カスタマーサクセス担当です。
今回は、空気コントロール技術を通じて国内外50か国以上で事業を展開されている 株式会社西部技研様 のデバイス運用事例をご紹介します。

西部技研様では、製造現場から保守現場、さらに外勤で働く社員の方々まで、幅広い業務でスマートデバイスを活用されています。
導入の背景には、「その場で業務を完結できる働き方」を実現したいという目的がありました。
そして、その基盤を支えているのが CLOMO MDM です。
今回は、IT 企画をご担当されている 本田様 にお話を伺い、現場でのデバイス活用の実態や、セキュリティと利便性をどのように両立されているのかをご紹介します。
目次
西部技研様におけるデバイス活用の全体像
西部技研様では、業務特性に応じて Android デバイスを支給し、現場で活用されています。
| デバイス種類 | 利用者 |
| ハンディターミナル | 製造ライン担当者 |
| タブレット | 保守担当者 |
| 業務用携帯(スマートフォン) | 営業社員など、業務上必要と認められた社員 |
どの現場でも「その場で業務を完結できる」ように運用されており、効率化とスピード感のある対応を実現しています。
製造ラインの “自己完結” を支えるハンディターミナル

製造ラインでは、ハンディターミナルを通じて以下の業務が行われています。
- 生産管理システムへの入力
- Microsoft Teams / Outlook による情報共有
- 各種申請・精算(kintone)
- 人事評価システムへの入力
これにより、派遣社員を含むすべてのスタッフが IT ツールを使って業務を自己完結できる体制が整いました。従来は紙に頼っていたやり取りも、今では電子化され、情報のスピードと正確性が格段に向上しています。
保守現場でのタブレット活用
保守担当者はタブレットを活用し、点検項目をその場で入力します。
kintone を用いたシステムを活用して、現場で報告書を即時作成し、顧客へスピーディに提出できるようになりました。
「以前は紙で記録し、事務所に戻ってからシステムに入力していました。タブレット導入後は現場で完結できるようになり、業務効率が大幅に改善しました。」と本田様は語ります。
業務用携帯による柔軟な働き方
業務用携帯は、外出先での業務を支える重要なデバイスです。
Microsoft Teams や Outlook など、利用が許可されたアプリは、CLOMO によって利用できるように制御されています。
これにより、場所にとらわれない柔軟な働き方を実現しながら、情報漏えいリスクを抑えた安全な運用を両立しています。
CLOMO で守るセキュリティと利便性のバランス
西部技研様では、「セキュリティと利便性のバランス」を重視しながら、徹底した情報漏えい対策を実現されています。通信環境の使い分けやデバイス管理に加え、証明書やアプリ管理設定プロファイルを活用することで、安全で効率的な運用を可能にしています。
- 通信環境の使い分け:
スマホ・タブレットは業務で不要な社内 Wi-Fi 接続を禁止し、5G 通信をメインで利用。
一方、ハンディターミナルは限定 Wi-Fi に接続可能。用途に応じた最適化を実施しています。

- ブラウザの利用も徹底的に通信管理:
Google Chrome ブラウザも、CLOMO のアプリ管理設定プロファイルによって 「必ずプロキシ経由」で動作するよう制御されています。これにより、ブラウザを業務で利用する際にもセキュリティ基準から外れることのない運用が徹底されています。
- プロファイルを分けた慎重な検証:
テスト機で利便性とリスクを評価し、許容できる範囲なら導入し、情報漏えいリスクが高ければ却下しています。
アプリ管理設定プロファイルを活用した Google Chrome ブラウザの制御方法については、「【Android】Google Chrome のアプリ管理設定プロファイルの設定項目」にまとめています。ぜひご参考にしてください。
セキュリティと利便性を両立したデバイス運用について、本田様 は次のように語ります。「導入したい機能やシステムがいくら便利でも、情報漏えいのリスクが高ければやめます。最終的な判断は、我々自身が責任をもって下しています。」
PICK UP!:業務アプリをセキュアに利用
業務で利用する各種アプリを安全に活用するため、西部技研様では CLOMO を活用し、セキュリティと利便性を両立した運用を行っています。利用者が特別な操作を意識することなく、常に安全な環境で業務アプリを利用できる仕組みが整っています。
- Microsoft Teams / Outlook のアカウント制御:
アプリ管理設定プロファイルを活用し、特定デバイスで指定アカウントのみサインイン可能に制限。デバイスに関連付けられたユーザー情報(UPN 項目)を基に、柔軟かつ安全な運用を実現しています。
▽ アプリ管理設定プロファイルの画面イメージ(弊社デモ環境)

PICK UP!:Wi-Fi 制御で用途を限定
西部技研様がおこなっている施策の中で特に印象的だったのが、通信経路を CLOMO で徹底的に制御することで情報漏洩リスクを防いでいる 点です。通信経路を厳格に管理することで、デバイスの用途を明確に限定し、安全性と運用効率の両立を実現しています。
◾️ デバイスごとに異なる通信ポリシー
西部技研様が採用しているのは、「用途ごとに通信を切り分ける」アプローチです。
- ハンディターミナル(製造ライン)
CLOMO で利用可能な Wi-Fi を限定し、工場内ネットワークのみに接続できるよう設定。社外での利用を物理的に遮断することで、万一デバイスが持ち出された場合でも、情報が外部へ流出する心配はありません。
- スマートフォン・タブレット(外勤・保守)
スマートフォンとタブレットは利便性を鑑み、5G 回線の利用を基本としつつ、
必要な時に VPN への接続や、Wi-Fi も利用可能としています。
一方で、業務上で利用不要である社内 Wi-Fi については、接続情報を配布して
おらず接続できないようにしています。
◾️ CLOMO が実現する“柔軟かつ強固な制御”
西部技研様では、管理プロファイルを活用して、以下のように設定を分けています。
- Wi-Fi 接続制御
指定 SSID のみ接続を許可し、それ以外は遮断。製造現場のハンディはこの機能で「工場専用端末」に。

詳細は「【Android】指定した Wi-Fi のみを接続許可する方法」にも記載されていますので、ぜひご確認ください。
- 社内 Wi-Fi は独自証明書プロファイルで配布
一部のデバイスで利用する社内 Wi-Fi には、CLOMO の独自証明書プロファイルを用いて証明書を配布。この証明書による認証を行うことで、高いセキュリティを確保した通信を実現。
独自証明書プロファイルについての詳細は「独自証明書プロファイルを作成する」をご参照ください。
- Chrome ブラウザ利用時の VPN 強制ルーティング
プロキシサーバを通す関係で、Chrome ブラウザ利用時は必ず VPN を経由することで、外出先からも社内ポリシーと同じセキュリティを適用。

なお、ここで利用している VPN アプリも CLOMO から配布しており、アプリ管理設定プロファイルを使い、共通設定事項を自動入力化し、セットアップの省力化も実施しています。
それぞれの項目詳細や設定方法については、「管理プロファイル」をご確認ください。
運用体制と安定稼働の工夫
西部技研様では、CLOMO の運用業務の多くを外部に委託し、効率的で安定した体制を構築されています。外部ベンダーとの連携を綿密に行い、セキュリティと利便性のバランスをとった運用を実現しています。
たとえば、Android Enterprise デバイスのキッティングを行う際には、CLOMO PANEL 上でユーザー情報を作成する必要があります。また、Microsoft Teams や Outlook のサインインアカウントを限定する仕組みを利用するためには、Microsoft アカウントを CLOMO に設定することも欠かせません。西部技研様では、社員の社用メールアドレス発行をはじめとした情報システム関連業務を外部に委託されており、こうした設定や各種手続きもすべて委託先で一元的に対応できる体制を整えています。
本田様は次のように語ります。
「すべてをベンダーに丸投げするのではなく、リスク判断や最終承認は私たち IT 企画が担っています。責任の線引きを明確にすることがポイントです。人材確保が難しい地方拠点でも、運用を手順化し外部に任せることで、安定した運用を実現しています。」
“当たり前” になったデバイス活用
西部技研様で印象的なのは、「社員がデバイスを特別視していない」こと。
スマホやタブレットを持つのは、今や現場にとって自然なことになっています。
また、CLOMO による紛失時の位置情報検索など、シンプルながら安心感を支える機能も活用しています。デバイスの安定運用を継続することで、社員は迷いなく業務に集中できています。
本田様は、貸与しているデバイスの活用方法についてこう語ってくださいました。
「今は50代60代でも普通にスマホを使っています。会社支給のデバイスも、普段日常で利用している Android 端末と何ら変わらない使い方ができるようになっています。ハンディターミナルについては、“専用端末” というよりは、普通の Android デバイスにバーコード読み取り機能をつけたような感じです。」
まとめ
製造、保守、営業。
現場ごとに異なる業務を「デバイスで、利用者自身で完結」させる西部技研様。
その裏側には CLOMO で守られた堅実な管理体制がありました。
本田様は最後に、「一番大事なのは安定運用です。新機能よりも、まずは安心して現場が動けることが重要です。」と語ってくださいました。
ぜひ西部技研様の事例から、自社でのデバイス活用を考えるヒントを得ていただければ幸いです。
西部技研 様の CLOMO 導入事例は、株式会社アイキューブドシステムズ コーポレートサイトへも掲載しております。是非、こちらもご覧ください。
株式会社アイキューブドシステムズ CLOMO カスタマーサクセス担当