特定のアプリの利用を制限したい場合は「アプリ制限プロファイル」を使用します。Android Enterprise を利用して管理しているデバイスでは、プロファイルをインストールすることで、デバイス上から指定したアプリが非表示になります。レガシーモードのデバイスでは、指定したアプリケーションが削除されるまで、削除を促す画面を強制表示します。
目次
アプリ制限プロファイルの作成
1.「Settings」を選択します。
2.「Mobile Device Management」から「Android」を選択します。
3. 「アプリ制限プロファイル」を選択します。
4. 「...新規アプリ制限を作成」を選択します。
5. プロファイルの設定をおこないます。
アプリ利用制限ポリシー
アプリ利用制限※ | Fully Managed Device モード、Dedicated device モード、COMP モードの個人領域、レガシーモードで管理しているデバイスに対して設定できます。ここでパッケージ名を追加したアプリケーションはアプリ一覧で非表示となり、利用できなくなります。レガシーモードのデバイスではアプリケーションを削除するまで削除を促す画面を強制表示します。 |
仕事領域のアプリ利用制限※ | COMP モード、Work Profile on company-owned モード、Work Profile on personally-owned モードで管理し、仕事領域を作成しているデバイスに対して設定できます。ここでパッケージ名を追加したアプリケーションは仕事領域の画面で非表示になります。 |
個人領域のアプリ利用許可 | Work Profile on company-owned モードで管理しているデバイスに対して設定できます。ここでパッケージ名を追加されたアプリケーションは個人領域の Google Play 上から利用できなくなり、すでにインストール済みの場合は削除されます。 |
レガシーなアプリ利用ポリシー | レガシーモードのデバイスに対して設定できます。Android Enterprise 機能を利用して管理しているデバイスではこの設定は無効となります。 |
※ デフォルトの設定アプリは Android Enterprise の仕様により制限できません。
以下のアプリは、OS の動作と深く結びついているため、制限対象にすることを推奨しません。
・「Google Play 開発者サービス(com.google.android.gms)」
・「Google Play ストア(com.android.vending)」
・「Android System WebView(com.google.android.webview)」
・「CLOMO MDM Agent for Android(com.clomo.android.mdm)」
「Google Chrome(com.android.chrome)」を制限すると、他にブラウザアプリがインストールされていない場合、
「Google アプリ(com.google.android.googlequicksearchbox)」で検索結果のページを開けない事象が発生します。
アプリ利用制限ポリシー項目を「設定する」で選択すると、以下のようにアプリの追加方法が表示されます。
アプリを追加する | App ID※1 を入力します。「アプリ利用制限」「仕事領域のアプリ利用制限」では、末尾に「*」を含めることで、以下のように前方一致の指定も可能です。 ・「com.clomo.android.securedbrowser」と入力すれば、CLOMO SecuredBrowser を制限できます。 ・「com.clomo.android.*」と入力すれば、CLOMO SecuredBrowser など、「com.clomo.android.」で始まるアプリケーションを制限できます。 |
アプリ利用ポリシーからアプリを追加する | アプリ利用ポリシーに設定されているアプリを取得し、リストに追加します。※2 |
ファイルからアプリを追加する | App ID を入力した CSV ファイル※3でのインポートがおこなえます。 |
※1:App ID の詳細は「パッケージ名の照会」をご確認ください。
※2:基本設定のアプリ利用ポリシーが更新された場合に自動で反映するものではありません。再度手動で追加をしてください。
※3:CSV でインポートする場合の CSV フォーマットは「ダウンロード」ボタンからフォーマットをダウンロードします。
ダウンロードしたフォーマットはヘッダーを削除せず使用してください。
アプリ利用許可設定
仕事用アプリと個人用アプリの接続を許可 | Work Profile on company-owned モード、Work Profile on personally-owned モードのデバイスに対して、個人領域のアプリと仕事領域のアプリのデータ共有や接続を許可できます。 カレンダーアプリを共有とした場合、仕事と個人の予定がまとめて確認できるようになります。 |
6. 「追加」を選択します。
アプリ制限プロファイル よくあるお問い合わせ
アプリ制限プロファイルで起動不可に設定している Google Play が自動アップデートされる
アプリ制限プロファイルの制限は、フォアグラウンド(アプリケーションが起動され、画面に表示されている状態)での動作を制限する機能です。
そのため、バックグラウンド(画面上で起動せず、見えないところで自動的に動作している状態)での機能制限はできません。
Google Play の自動アップデートを制限する場合は、あらかじめ Google Play の設定にある「アプリの自動更新」の値を「アプリを自動更新しない」に設定が必要です。
仕事用アプリと個人用アプリの接続を許可したアプリ側の設定(例:Google カレンダー)
仕事用アプリと個人用アプリのデータを同期するためには、アプリ制限プロファイルをデバイスに適用するだけでなく、アプリ側での設定が必要となります。アプリごとに設定方法は異なるため設定方法がご不明な場合は、ご利用アプリの各ベンダーにお問い合わせください。
また、アプリ制限プロファイルは「アプリ利用許可設定」が「設定する」で選択されており、仕事用アプリと個人用アプリのデータ同期をおこないたいアプリケーション ID が追加された状態のプロファイルが、デバイスに適用されていることを条件とします。
※本設定は OS 11以降の、 Work Profile on personally-owned モード および Work Profile on company-owned モードでのみ有効な設定となります。
今回は、Google カレンダーアプリを例に手順をご紹介します。
1. 個人領域/仕事領域にそれぞれの Google アカウントを追加します。デバイスの「設定」を選択します。
2. 「アカウント」を選択します。
3. 「アカウントを追加」から Google アカウントを追加します。個人用・仕事用それぞれにアカウントの追加をします。
4. Playストアから Google カレンダーを検索し「更新」を選択します。
5. 仕事領域の Google カレンダーアプリを起動し、「設定」を選択します。
6. 「個人用カレンダー」を選択します。
7. 「[設定]で ON にする」を選択します。
8. 「これらのアプリを接続」を選択します。
9. 「許可」を選択します。
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